2010年09月

2010年09月23日

挿入詩 †静夜の残像†

 雪降りしきる静かな夜は
 雪音だけが響いては
 淋しい響きで私を誘う
 切ない響きで私を誘う

 光差さぬ森の奥
 太古の夢の眠る奥
 静夜の闇を引き裂いて
 月の欠片が踊ってる

 郷愁に似た響き
 懐郷に似た翳り
 それでも私は知っている
 天にはもう帰れない

 一体いつからこの羽根は
 こんなに重くなったのだろう
 一体いつからこの羽根は
 こんなに赤くなったのだろう

 穢れに染まったこの身では
 天に帰れるはずもない
 それでも私は焦がれてる
 それでも天に焦がれてる

 天を思えば思う程
 天は遠く遠ざかる
 天を願えば願う程
 届かぬ事を知らされる

 天は私を見限った
 天は私を見放した
 新しく生まれた似姿を
 私以上に愛でるだろう

 赤い月が嘲笑う
 地の底でもがく私を
 夜の鳥が嘲笑う
 闇の中を這いずる私を

 天が私を裏切った
 天が私を傷付けた
 癒せぬ傷を与えられ
 闇の中に篭ってる

 私を蛇だと笑うなら
 私は真、蛇となろう
 そうして永久に呪ってやろう
 蛇のように執念深く

 残る六枚の羽根さえも
 今はただただ疎ましい
 いっそ全てもいだなら
 この身はどこぞに定まるだろか

ru_ci_fel at 08:20|PermalinkComments(0)†詩歌遊戯†