2010年11月

2010年11月30日

即興詩 †闇の檻†

満ち行く月を眺めては
少女は一人憂い顔
今日も何処かで誰かが死んだ
弔いすらもできないが

 私の吐息は死の吐息
 息を吐けば皆死ぬる
 私の視線は死の視線
 眼向ければ皆死ぬる
 (まなこ)

欠け行く月を眺めては
少女は一人憂い顔
見ているだけで月さえ弱る
見つめ続けりゃ消えてしまう

 私はまなこを抉り取ったが
 まなこ取ってもよく見える
 真っ赤に染まった世界の中で
 月戻るまで何処(いずこ)を見よう



 久遠の闇を手繰るれば
 金色の馬車は炎を纏い
 虚空の闇に堕つるべく
 安息の日など露と消え

 我が身を嘆く宛もなく
 肩並べて語るもできず
 永久の不幸を嘆くれば
 髪も衣も乱れるばかり

 この身に何の咎あれば
 かような定め与えしか
 嘆きぶつける先も無く
 深紅の闇に落ちるだけ

 光求めて闇見るやうに
 天を求めて地を見れば
 水面に映りたその月の
 冷ややかなりし美しさ

 時の再び巡りて来るを
 鏡写しに知ら示たりて
 我身を如何に嘆こうと
 ただ煌々と輝くばかり

 惑わせの蛇は牙を研ぎ
 天に仇なす機会を伺う
 闇の光に取り変わるは
 それ即ち死死死死死…


満ち行く月を眺めても
少女の心は満たされぬ
今日も何処かで誰かが死んで
少女は因果を呪うだけ

 私の身体は死の身体
 身体交せば皆死ぬる
 私の言葉は死の言葉
 言葉交せば皆死ぬる

欠け行く月を眺めても
少女はひたすら憂い顔
少女の心はすり減ったまま
何処にも希望はありゃしない

 私は心を捨てようとしたが
 それでも涙は零れるばかり
 月さえ慰めにならぬのならば
 凍り付いた心のままで何処(いずこ)を見れよう

ru_ci_fel at 23:45|PermalinkComments(0)†詩歌遊戯† 

2010年11月24日

挿入詩 †肉を纏ったボンレスハム†

人と同じで在りたいか
誰かと同じで在りたいか
標準と言う名の脱個性
それがお前の安息か

そんなかりそめの平穏のため
心殺して言葉殺して
お前は一体何を見る
お前は一体何処へ行く

肉を纏ったボン・レス・ハム
お前は只の肉塊で
笑い声さえ作り物
泣き顔さえも借り物さ

周りに溶け込み息を付く
浮いていなけりゃ上出来さ
コピーだらけの量産機
個性があれば不良品

木の葉を隠すにゃ森の中
隠す必要ない癖に
それでも一人かくれんぼ
上手く隠れて安堵する

肉を纏ったボン・レス・ハム
ちょっとの違いも笑われるから
ピエロのように笑うのさ
おどけた裏で泣いてても

迫害されよ個性人
一握りの人間以外
皆総じて群衆の人
全てが同じ平均値

それは全てがプログラム
感情さえも演算結果
クローンだらけのこの社会
出る杭打たれて背比べ

肉を纏ったボン・レス・ハム
スポイルされても気付かずに
従順で便利な量産機
同じ顔で笑うだけ

肉を纏ったボン・レス・ハム
カメレオンのように溶け込んで
まやかしの安息浸ってる
目立たなければ襲われない

ru_ci_fel at 23:50|PermalinkComments(0)†詩歌遊戯† 

2010年11月19日

遊び唄 †いろはにほへとLv1†

 いばらの冠被って佇め無能な王よ
 蝋燭の灯りは揺れ揺られ
 ハゲタカの娘は嘆いてる

 庭で揺れてる吊り篭の
 干し草埋もれし野うさぎは
 塀の向こうの草原忘れバタ屋の娘と時過ごす

 遠く遥けき海向こう悲しみの聖母が嘆いては
 力合わせて止めようとても運命の輪はもう止まれない
 理性失うその前にエクセター公の娘に委ねよう

 ぬるま湯のような日々はもう終わり角笛変わりにリッサの鉄柩打ち立てよ
 瑠璃色玻璃色煌めいて栄光偲ばすその城に魔女の楔を打ち込もう
 王の全ては地に堕ちた木馬でさえも淋しげ揺れる

 若者達よ何願う吠える牡牛を引き連れて
 骸骨山を築いても魔女の針をかざしては
 より一層の血を求めクヌート片手にさ迷い歩く

 誰が一体望んだだろう?バーデン・バーデンの処女たち
 冷徹装い鋼鉄の乙女と呼ばれても
 それでももう止まれない広場に絞柱ある限り

 罪を罰せよ乙女達鉄仮面被って突き進め
 鼠一匹逃がしはせぬさ
 泣き声一面響こうと皆纏めて晒し台

 ラックに乗せよ!棒回せ!
 無知なる王を尋問椅子に
 嘘偽りは聞きあきた!ロバに乗せて引き摺り回せ!
 栄光失いひれ伏す王にスパニッシュ・ブーツを履かせよう

 脳天突き刺す屈辱を不名誉の鎖が絡め取る
 恐れよ恐れよ永久の闇
 苦行用ベルトを締めてやろう

 やがて全てが終わってもスケフィントンの娘は忘れない
 眼(まなこ)閉じても浮かび来る火頂のようなあの日々を
 けれどもそんな感傷を騒々しい人の笛が邪魔をする
 不意に零れる涙さえ鉄の聖母マリアには伝わらない

 コウノトリに抱かれて眠れ
 永遠なんて幻さファラリスの雄牛もいずれは老いる
 鉄の処女さえいつかは朽ちる
 明日をも知れぬ命ならダイス片手に突き進め

 さりとて自ら捨てるもできず振り子のように揺れる日々
 君なら果たしてどうするだろう?スペインの蜘蛛よ教えておくれ
 夢を見たその罰は焼きゴテの痕と残っているが
 目覚めず済んだものならば月桂樹の下永久に眠っていたかった

 皆が何処へ向かうか興味はないがそれでも私は看守の槍をかざし続ける
 知るべき事は何もない十露盤弾けばそれが利口
 悪戯につつけば蛇では済まぬ
 ひいては自ら苦悩の梨を食す事にもなろうさね

 もしも真に行くならば私が足枷断ち切ろう
 聖エラスムスのベルトを締めて行け
 スコットランドの深靴ならばこの深闇も渡れるだろか



 ―+―+―+―+―+―



 暇だったので久々に遊び唄を(笑)
 全部解った人は報告するように(笑)
 ちゃんと全部に入れてます、無駄行はないよー(笑)
 ちなみに、内容自体にはさほど意味がありません(笑)

 あんまり暇だったんで作ってみましたが半分過ぎた辺りで後悔しました(笑)
 予想以上に面倒臭かった(爆)
 なので、Lv2Lv3と構想は決まってますがいつ書くかは未定です(大笑)

ru_ci_fel at 00:00|PermalinkComments(0)†詩歌遊戯†