2012年06月

2012年06月29日

即興詩 †道を違えた夜†

私の罪は此処に在る
千年万年償おうとも
決して購えるはずのない
私の罪が此処に在る

原罪などより余程深いこの罪を
一体誰が裁けよう?
一体誰が許せよう?
一体どうして購えよう?

神が私を裁くと言うのなら
私は永久に見限ろう
神が私は許すと言うのなら
私は永久に見下そう

私の罪は私だけ
私が裁き私が罰する
私が償い私が贖う
そんな傲慢すらも私の罪

月明かりとイルミネーションと
バックライトに照らされた中
離した手は永遠に
永遠に道を分かちたもうた

光から 天から 神から
永久に その手を 離した
見失った道は闇の中
羽根と共に消え失せた

蛇よ 蛇よ 惑わせの蛇
どうか私を導いておくれ
私は永久にこの罪を
心と身体に刻みこもう

忘れえぬこの罪を忘れるために
更なる罪を求めよう
二度とは天に還れぬように
更なる罪を重ねよう

救われたいなど思えぬように
許されたいなど思えぬように
天に背を向け地の底で
永久に永久に彷徨おう

ru_ci_fel at 23:03|PermalinkComments(0)†詩歌遊戯† 

2012年06月17日

即興詩 †雨†

雨、雨、雨
しとしとと、しとしとと
雨、雨、雨
しとしとと、しとしとと

陰鬱な闇、手を伸ばす
緩やかに、侵食をする
音も光も飲み込まれ
静寂だけが、降り注ぐ

雨、雨、雨
冷え冷えと、冴え冴えと
雨、雨、雨
ただただ憂鬱な、宵闇の音

私を攫う?貴方を攫う
私を食らう?貴方を食らう
音も無いまま忍び寄る
姿も見えぬ、モンスター

濡れる、濡れる、濡れそぼる
傘も差さずに、そぞろ歩き
濡れて、濡れて、濡れそぼる
身体の芯まで染み渡り

このまま雨に溶け込めたなら
このまま闇に溶け込めたなら
このまま夜に溶け込めたなら
このまま風に溶け込めたなら

宵闇の中、ベンチに座る
夜の冷たさ、染み渡り
身体の芯まで冷えてゆく
心の底まで、冷えてゆく

雨、雨、雨
しんしんと、しんしんと
雨、雨、雨
とうとうと、とうとうと

雨、雨、雨
ただただ冷たい、夜の雨

ru_ci_fel at 23:06|PermalinkComments(0)†詩歌遊戯†